田所かおりオフィシャルサイト - 記事一覧
| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.04.27 |
江戸の沢庵を支えた「練馬大根」の歴史と今@東京都練馬区
こんにちは。
アブラナ科の野菜であり、
江戸時代、江戸の食文化を ![]() 現在ではその姿を見る機会は 今回訪れたのは東京都練馬区。 渡戸正さんの畑、 畑を訪れたのは11月下旬。 収穫にはまだ少し早い時期でした。 ![]() 「本当はもう少し大きくしたいんだけどね」 そう話しながら見せていただいた 播種は9月15日。 株間は35〜40センチほどで 本来であれば8月後半に播種するそうですが、 ここにも、近年の気候変動の影響が また、今年は天候とは別の事情もあり、 これまで 土づくりが何よりも大切で、 本葉が2〜3葉ほどになり、 畑に並ぶ大根は、 ![]() それでも、
「練馬大根」は、乾燥前で60cm以上が さらに資料によれば、
先端に向かってゆるやかに細くなるこの形は、 収穫後の大根は、 ![]() ![]() ![]() ![]() 軒先に干されていきます。 ![]() 水分が抜けていくと、 干し具合を確かめるために、 両端が近づくほどしなやかになった頃が、 ![]() この工程を目の前で見ると、 「練馬大根」は、 水分が少なく、皮が薄く、乾きやすい。 干すことで歩留まりがよくなり、 実際に同時期に取材した ![]() 写真左から、「大蔵大根」「亀戸大根」「練馬大根」 ![]() 「練馬大根」 「大蔵大根」 「亀戸大根」 こうして比較してみると、 この「歯切れ」の心地よさがあるからこそ、 また、「練馬大根」は 引き抜く際には、 少しでも斜めに力をかけると、 ![]() この特徴から、
この大会は、 私も実際に ![]() ![]() 左右に少し揺らせば抜ける大根も多いのですが、 かといって折れやすいため、 この「引き抜きにくさ」は、 ![]() 江戸の人口は当時、 その食を支えていたのは、 当時世界一ともいわれた江戸の食文化を 江戸中期には、 「練馬大根」の発祥については、 そのひとつが、 綱吉は将軍になる前、 この話の真偽は定かではありませんが、 いずれの伝承も、 種について伺うと、 現在は、練馬区によって管理されています。 品種を残すということは、 「練馬大根」は、 その中で尻細系と尻つまり系に分かれ、 (出典:日本の野菜文化史事典) 昭和15年、「練馬大根」の名を後世に残そうと、 ![]() 碑にはその名が大きく刻まれ、 それは、この大根が単なる野菜ではなく、 練馬区立 石神井公園ふるさと文化館では、 ![]() 畑で育て、洗い、干し、漬ける。 その一連の営みが、 「練馬大根」は、 その食文化は、 練馬では、地元のお菓子屋さんが ![]() 練馬大根最中、練馬大根ようかんです。 練馬大根最中の餡には、 最中の皮からは
![]() また東京青葉農業協同組合さんからは これらは文化が形を変えたというよりも、 文化が途切れることなく続きながら、 そうした広がりを感じる一品でした。 ![]() 今も畑で育てられる大根。 碑として残る歴史。 市民が触れる大会の時間。 文化館で受け継がれる記憶。 そして、今へと広がる新たなかたち。 「練馬大根」は、 ◆渡戸農園すずしろ 農産物直売所 所在地:東京都練馬区平和台4丁目8 渡戸さんが育てたお野菜の直売所です。
◆練馬大根の碑
◆練馬区立 石神井公園ふるさと文化館
所在地:東京都練馬区大泉学園町1丁目12−2
◆JA東京あおば とれたて村石神井 気になった方はぜひどうぞ。 取材にご協力いただきました皆様、 今日はこのあたりで。 参考文献 The post 江戸の沢庵を支えた「練馬大根」の歴史と今@東京都練馬区 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.04.21 |
江戸東京野菜を今に伝える畑へ 「亀戸大根」「大蔵大根」「金町小かぶ」@東京都小金井市
こんにちは。 東京都内の住宅地の中に、 ![]() 「亀戸大根」 ![]() 「大蔵大根」 ![]() 「金町小かぶ」 今回訪ねたのは、 ![]() かつて江戸の人々の暮らしの中で 都市の中で受け継がれる野菜と、 畑に隣接する住宅は10軒ほどでしょうか。 ![]() 現在の一般的な野菜栽培では、 しかし、萩原さんの畑では 「伝統野菜は、このやり方の方が 形を揃えるために強く管理するのではなく、 害虫対策には、 ![]() 畑の中には細い支柱が立てられ、 農薬で直接駆除するのではなく、 また、播種の時期についても 近年は気温が高い時期が続くため、 取材時の畑では、 ■「亀戸大根」 ![]() 播種から収穫までは、 収穫サイズは15〜20cmほど。
![]() 生育が早いため、 そのため、近年は気候に合わせて 葉も含めて利用されることが多く、 ![]() ここで、資料に基づく記述を見てみます。 亀戸大根は、おかめ大根、 (『江戸・東京ゆかりの野菜と花』JA東京中央会) ![]() 畑で非常に印象深かったのは、 ■「大蔵大根」 ![]() ![]() 播種は9月頃。 この品種は、生育にばらつきが出やすい特徴があります。 肉質はしっかりとしており、 収穫時期についても、 ![]() 資料には次のように記されています。 秋つまり大根が世田谷区の大蔵原に伝わって、 円筒形の尻まで肉付きが良いのも特徴で、 甘味が多いので、 (『江戸・東京ゆかりの野菜と花』JA東京中央会)
![]() 確かに、大根の根の先まで ■「金町小かぶ」 ![]() 播種は9月中旬頃、収穫までは約60日。 この品種は、
収穫のタイミングによって品質が変わるため、 ![]() 資料では、このように記されています。 金町小かぶの誕生については二つの説がある。 栽培法は覆下栽培がおこなわれた。 (『江戸・東京ゆかりの野菜と花』JA東京中央会) 3つの野菜を見比べると、 同じ大根やかぶであっても、 さらに印象的だったのは、 地域の小学校で外部講師として授業を行い、 畑づくりから種まき、 亀戸の地には、「亀戸大根」の名を ![]() ![]() 亀戸香取神社の境内に建つ「亀戸大根之碑」。 こうした野菜は、 「亀戸大根」の産地であった亀戸の地には、 ![]() 亀戸升本さんでは、 ![]() ![]() ![]() どのお料理の器にも、 さて、萩原さんの畑から持ち帰った3品種を、 「亀戸大根」は縦半分に切って、そのままグリルに。 ![]() 皮の内側に水分をたっぷりと 皮はしっかりしていますが、 葉はパリパリになったので、 ![]() 「大蔵大根」はそぼろ餡の煮物に。 ![]() 金町小かぶは、がごめ昆布と合わせて浅漬けに。 「金町小かぶ」は 小ぶりな野菜に感じるような、 都市の中で育てられ、受け継がれてきた野菜たち。
今もなお育てられ、食べられ、 江戸東京野菜は、 ![]() 気になった方はぜひどうぞ。 参考文献 The post 江戸東京野菜を今に伝える畑へ 「亀戸大根」「大蔵大根」「金町小かぶ」@東京都小金井市 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.04.15 |
山あいの地で育つ「秩父黄金のかぼす」とそのはじまり@埼玉県秩父市
こんにちは。北海道在住、
埼玉県秩父地域で 最初に訪れたのは、道の駅みなの。
ちょうどその日は 道の駅の一角では、 ![]() そこでお会いしたのが、 ![]() 試食として来場者に用意されていたのは、 ![]() 一見とてもシンプルですが、 「秩父黄金のかぼす」を絞ったご飯は、 ![]() 山口さんに普段の食べ方を伺うと、 ![]() ![]() 秩父のカボスは、 そのきっかけをつくったのが、 養蚕や林業で栄えていた 自身の故郷である 苗木を導入し、地域の生産者に 当初は「売れないのではないか」という声も その取り組みは約10年にわたり続けられ、 こうした流れの中で、 栽培の広がりとともに 現在、部会には35名が所属し、 ![]() 取り組みは栽培だけにとどまりません。 有機質肥料を活用した特別栽培や、 さらに、規格外のカボスを加工し、
道の駅みなので販売されていた ![]() こうした加工品は、 ![]() ![]() ここまで来るには、 秩父の中でも、日当たりがよく、 ![]() 山間地であってもどこでも育つわけではなく、 風や霜の影響も受けやすく、 「若い木のうちは 山口さんはそう話します。 収穫の判断も簡単ではありません。 「大きさじゃないんです。果汁ののりなんです」 ![]() 見た目ではなく、
秩父のカボスは9月頃から
そして11月頃になると、
![]() 緑のカボスは、
酸味はやわらぎ、果汁が増えて、
もともと黄色くなるまで木になっていた実は、
同じカボスでも、
その一つのかたちが、
畑で印象的だったのは、同じカボスでも 秩父では主に4つの品種が栽培されています。 ![]() 写真は左から 「祖母の香」 ![]() 「大分1号」は、 「豊のみどり」は、 「香美の川」は、 「祖母の香」は、 こうして見比べ、食べ比べてみると、 カボスは、料理の主役になることは けれど、少し絞るだけで味が変わり、 その役割は確かで、 ![]() 秩父のカボスは、大分から持ち込まれ、 そして今は、 畑で見た木の姿と、 その両方をつなぐように、 「秩父黄金のかぼす」は 気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
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| 2026.04.09 |
伏流水に育まれる伝統野菜「三関せり」の栽培と食@秋田県湯沢市
こんにちは。北海道在住、 11月中旬に訪れたのは、秋田県湯沢市。 ![]() 写真左から、佐々木智明さん、高橋司さん ![]() セリはセリ科の宿根草で、 古くから食用とされ、 水辺に根を張る植物であること。 ![]() 湯沢市三関の圃場では、 その水の中で、セリは育ちます。 ![]() セリには「ランナー」と呼ばれる、 高温になると ![]() 三関での栽培方法は、 時間がある場合は 一方で収穫期になると、 9月25日頃に植えたものは、 雪国ならではの特徴もあります。 ![]() セリ自体は寒さに強い一方で、 収穫は前かがみの姿勢で行われ、 こうして育てられた「三関せり」は、 実際に湯沢市内の飲食店でいただいた
![]() ![]() 噛むとシャキッとした歯ごたえの中に、 また、豚肉で巻いたセリ串では、 ![]() セリというと 寒い時期のセリは 翌日の朝には、 ![]() 生産者が軽トラックなどで次々と到着し、 ![]() 農協の担当者が箱を開け、 箱の中のセリは、 同じ「三関せり」であっても、 ![]() その場ではサイズの目安となる ![]() M、Lといった規格があり、 日々の栽培の積み重ねが、
![]() 「三関せり」の生産者は約45人、 販売は農協を通じた出荷のほか、 ![]() 「三関せり」という名称は、 品種としては「改良三関」や 水の中で育ち、根を食べる。
![]() 同じセリであっても、 気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
参考文献 ・『日本の野菜文化史事典』青葉高著 八坂書房 The post 伏流水に育まれる伝統野菜「三関せり」の栽培と食@秋田県湯沢市 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.04.03 |
水を張る畑で育つ伝統野菜「くわい」その育ち方と食文化@埼玉県さいたま市見沼区
こんにちは。北海道在住、
埼玉県さいたま市見沼区。 水の中で育つ野菜と聞くと、 今回訪れたのは「見沼ひるま農園」です。 ![]() 高橋さんは2018年に会社員を辞め、 ![]() 埼玉が産地といわれるくわいですが、 私の実家は埼玉にありますが、 同じ地域にありながら、 ![]() 「くわい」は、 ![]() ![]() ![]() 地中にできる丸い部分は「根」ではなく、 つまり、 ![]() この地下の構造は複雑で、 生育は夏から秋にかけて進みます。 8月頃になると地中に匍匐茎が伸びはじめ、 栽培は一年を通して、 6月中旬、水を張った圃場に その後も水を切らさないよう管理を続けます。 8月には「葉掻き」が行われます。 そして11月から12月、 ![]() ![]() ![]() 泥の中から現れたくわいを、 ![]() ![]() そして、茎についたものは ![]() ![]() ![]() ![]() 収穫後は選別作業が行われます。 ![]() 機械にかけて転がすことで ![]() 「くわい」は色でも品質が判断されます。 ![]() 今年は青さが足りないとのことで、 こうして選別された「くわい」は、 出荷のピークは12月上旬で、
![]() 「くわい」は、 ![]() 私は、高橋さんおすすめの どこか、とうもろこしのような ![]() 見沼ひるま農園では、 ![]() 「くわい」の風味が残るよう、 ![]() 品種については「アオクワイという
くわいは中国から伝わり、 ![]() 水の中で育ち、 その姿と背景を知ることで、 ![]() ◆見沼ひるま農園
気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
参考文献 The post 水を張る畑で育つ伝統野菜「くわい」その育ち方と食文化@埼玉県さいたま市見沼区 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.03.28 |
雪国で受け継ぐ「ちょろぎ」栽培と食文化@秋田県湯沢市
こんにちは。北海道在住、
秋田県湯沢市で、「ちょろぎ」の栽培と 加工について取材をさせていただきました。
今回の取材は、 10月上旬の栽培取材、 11月中旬の収穫、 そして加工の現場という、 時期を分けてのものです。 最初に訪ねたのは、 ![]() この日は、佐藤さんを含む
それぞれの畑での 「ちょろぎ」はシソ科の植物で、 ![]() ![]() ![]() 巻貝のようでもあり、 ちょろぎは中国華南・華北を原産とし、 しかし現在、日本で流通する ![]() 「ちょろぎ」の栽培は、 収穫したちょろぎの中から この地域では、少ない年でも2メートル、 冬の間、畑は完全に雪に覆われるため、 しかし「ちょろぎ」は、 地上部は青々と茂り、 掘ってみるまで、収量が分からない。 ![]() さらに、シーズン途中で 肥料の与え方や土壌の状態、 「良かれと思ってやったことが、 肥料を与えすぎることで 人の手で ![]() 佐藤さんの畑では、 「ちょろぎ」の栽培は、 長い時間をかけて 収穫後には、 こうした手間の大きさもあり、 収穫時期も変化しています。 以前は10月25日頃から
![]() 11月中旬、再び佐藤さんの畑を訪ねました。 ![]() ![]() ![]() 土を掘り返すと、
![]() ![]() ![]() 収穫したばかりの「ちょろぎ」は、 ![]() 収穫された「ちょろぎ」は、 ![]() 形の整ったものの中でも、 ![]() 収穫した「ちょろぎ」は、 店頭にはさまざまな漬物が並び、 ![]() ![]() ![]() 木村社長にお話を伺うと、 ![]() 「年末が10だとすると、普段は1くらい」 ちょろぎの需要は、 日常的に食べるものではなく、 黒豆の上に添えられる赤いちょろぎは、 そのため、見た目や形の美しさも 加工は、洗浄、塩蔵、酢漬け この工程は非常に繊細で、 柔らかくなりすぎず、 ![]() 加工の工程で特に重要になるのが、 「ちょろぎ」は節の間に 木村社長によると、 そのため、収穫後はできるだけ早く丁寧に 取材の際には、 ![]() 佐藤さんのご家庭の味を、 食べてみると、 さらに、素揚げにしても美味しいと伺い、 こうした食べ方ができるのも、 「ちょろぎ」は、 再現性のない栽培、 そのすべてを受け止めながら、 おせち料理という 畑で育てる人、加工する人、つなぐ人。 その一つひとつの営みが重なり、 雪を前にした畑で、 ![]() ◆雄勝野きむらや 気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
参考文献 The post 雪国で受け継ぐ「ちょろぎ」栽培と食文化@秋田県湯沢市 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.03.22 |
畑のキャビアと呼ばれる伝統野菜「とんぶり」江戸時代から続くGI産地を訪ねて@秋田県大館市
こんにちは。北海道在住、
秋田県大館市で 今回訪れたのは、10月上旬、 ![]() 組合長の本間均さんに、 ![]() 「とんぶり」は、 ただし、食用のとんぶりをとるホウキギは、 ![]() 見た目もよく観察すると 枝ぶりにも違いがあります。 一方、とんぶりのホウキギは 観賞植物として楽しまれるコキアと、 ![]() とんぶりの栽培は、 ホウキギは成長すると 栽培自体は比較的丈夫な作物ですが、 現在、大館市で
![]() 収穫は10月上旬から始まります。 ![]() ![]() 全校児童35人ほどの小さな学校で、
![]() ![]() 子どもたちは、 ![]() こうして畑では、生産者、子どもたち、 この活動には、 ![]() ![]() 収穫されたホウキギの実は、 まず実を煮て皮を柔らかくし、 皮が取れた実は こうして加工されたとんぶりには 最も鮮度が高いのが「生とんぶり」で、 次に「真空パック」。 そして「瓶詰め」。 ![]() クエン酸などで調整され、 乾燥した状態から戻したとき、
こうして作られるとんぶりは、 寺院の精進料理や仏事料理などでも使われ、 魚卵のような見た目から、 そして、とんぶりは ![]() GIとは、 つまり、とんぶりは とんぶりの原料であるホウキギは、 そのため、 ほうきとしての利用と、食材としての利用。 ふかわりょうさんに好きな食べ方を聞くと、 「とんぶりに生姜をおろして、 さらに、生ハムで包んで ![]() 美味しかったです。 現在の生産農家はわずか7軒。 しかし、学校での収穫体験や地域の活動、 畑に立つホウキギは、 瓶のとんぶりはこちらで手に入れました。 その後、本間さんが送ってくださった、 気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
参考文献 The post 畑のキャビアと呼ばれる伝統野菜「とんぶり」江戸時代から続くGI産地を訪ねて@秋田県大館市 first appeared on Seed to Harvest. |
| 2026.03.17 |
甘露煮のために育てるイチジクGI「大竹いちじく」@秋田県にかほ市
こんにちは。北海道在住、 秋田県南部、日本海に面したにかほ市。 この地域には、 ![]() それが、甘露煮にするためのイチジク栽培です。 10月上旬に訪ねたのは、 ![]() ![]() 地域の歴史とともに受け継がれてきた、 にかほ市大竹地区は、 冬の積雪は20〜30センチほど、 須藤さんは現在、 須藤さんが本格的に 地域の農業の流れを知る立場から、 ![]() この大竹地区のイチジク栽培は、 もともとは大竹牧野農業協同組合が中心となり、 当時整備された畑は 現在は高速道路や こうして地域で受け継がれてきたイチジクですが、 昭和50年頃、寒さに強い品種として しかし、ある出来事がきっかけで状況が変わります。 ![]() オンラインで開催されたイチジク祭りで、
そこで調査を進めたところ、
この結果を受け、
現在、「大竹いちじくの会」には 「大竹いちじく」がGIとして登録された理由は、 最大の特徴は、 一般的にイチジクは熟した果実を 熟してしまうと「大竹いちじく」 市場に出す場合も、 この地域では古くから
収穫したイチジクを砂糖で煮て、 この甘露煮文化は 秋田県南部では、 現在でも家庭で甘露煮を作る文化は ![]() こちら、全て須藤さんからの頂き物です。 そして、これが、イチジクの甘露煮です。 ![]() 想像以上の美味しさでした! 須藤さんの奥様のレシピでは、 須藤さんは加工品として ![]() イチジクの収穫は、
2025年は9月2日から 収穫が始まりました。
苗は1本立ちで植え、 ![]() 収穫が終わった枝は、 剪定は2月から3月上旬。 雪が残っていても
イチジク栽培では、 カミキリムシによる被害も大きな課題だといいます。 平成16年頃にはカミキリムシが大発生し、 大きな被害が出たこともありました。 ![]() クワカミキリは ![]() 一方、キボシカミキリは そしてそのとき、 そのため現在は、 須藤さんが特に力を入れているのが土づくりです。 剪定が終わった後の
こうして手間をかけて育てられたイチジクは 農協の規格では さらにA品とB品に分かれ、
甘露煮用のイチジクは
須藤さんのイチジクはほとんどが直接販売で、
一方で生産者の高齢化も進んでいます。 ![]() 甘露煮文化を支え、 その果実には、
「大竹いちじく」の」収穫時期は 気になった方はぜひどうぞ。
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
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| 2025.12.05 |
山菜の里・西川町 月山の自然がはぐくむ「月山筍」ネマガリダケ@山形県西川町
こんにちは。北海道在住、 2025年6月上旬、
![]() 「ネマガリダケ」は正式には
畑を案内してくださったのは、 ![]() 左から、齊藤さん、渋谷さん 西川町では、 畑に到着すると、
「最初はどこにあるか ![]() 渋谷さんの案内で、 ![]() ![]() 地面に手を伸ばし、 ![]()
収穫のあと、 ![]() 「この辺はね、 ![]() ![]() お天気が心配される畑の風の中で、 ![]() ![]() ネマガリダケは成長が早く、 ![]() 収穫の適期は地上に10〜15センチほど ![]() 逆に早すぎると柔らかすぎなのだそう。 竹林の中は柔らかな木漏れ日が差し込み、 ![]() ![]() 竹林の理想的な密度は 美味しい筍を育てる条件です。 ![]() 太くて立派なA品は1本焼きに、 「太いものが一番いいとは ![]() この地域では、 ![]() ネマガリダケには、
一方、畑のネマガリダケは、
西川町では、この「畑のネマガリダケ」が
20〜30年前、町が良い竹苗を ![]() ただし、竹林の管理には 「天然の竹でも、
人の暮らしと自然のバランスが、
収穫後は加工場へと運ばれます。 こちらはこれから加工される ![]() 太さがあり、長くなっても ![]() ![]() 主な加工方法は塩蔵で、 ![]() ネマガリダケの加工は、 ![]() この方法により、 「冷凍しても少し食感は変わりますが、 同じ施設では、わらびや赤こごみなどの また、施設のすぐ近くには、 西川町は、日本酒、ビール、ワインの 「第三セクターの私たちにとって、 3年前から始めた園地保全活動は、 取材の最後には、 ![]() ネマガリダケが一本入った ![]() ![]() ネマガリダケの一本焼き。 ![]() ![]() しっとりとした味わい。 ![]() 山菜の天ぷら。 ![]() ![]() ホクホクアツアツのネマガリダケの天ぷら。 ![]() 山ぶどうの皮で色づけした大根の漬物。
季節の恵みが並ぶお膳は、
山ぶどうの皮で色づけした大根の漬物は
かつて田んぼだった土地が、
◆西川町総合開発株式会社(道の駅にしかわ) 営業時間:9:00〜17:00 休業日: 年末年始(12/31・1/1) ![]() 道の駅では、いろいろな食材を入手したのですが、 ![]() 山菜王国ならではの本も ![]() 本を眺めていると、
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| 2025.12.03 |
湯通しで辛くなる不思議な伝統野菜 おきたまの「雪菜」@山形県米沢市
こんにちは。北海道在住、 野菜くだものハンター、 食と農のコンサルタントの田所かおりです。
2025年の冬、 米沢は記録的な大雪に見舞われました。
地元の方も「何十年ぶり」と驚くほどの降雪で、 雪には慣れているはずの米沢でも 街中は除雪が追い付かないほど。 そんな年に、 雪の中から掘り出す野菜があると聞き、 米沢市上長井を訪ねました。 それが山形県の伝統野菜 「雪菜(ゆきな)」です。 ![]() 「雪菜」は雪の下で 貯蔵されるのではなく、育つ野菜です。
この独特の生育方法は、 世界的にも非常に珍しいとされています。
取材に応じてくださったのは、 上長井雪菜生産組合 組合長の吉田清志さん。 ![]() まず、「雪菜」の栽培について 伺いました。 吉田さんの「雪菜」畑は 全体でおよそ30アール。
種まきは8月25日から9月5日までのわずか10日間。 それより早いと暑さでとう立ちするのと、
9月上旬に芽吹いた苗は この時点では硬く、
そこで11月上旬、 床寄せでは、60〜80cmに育った株を
株元に土を寄せ、新聞紙と藁で覆って雪を待つ。 「雪菜」はここで“眠りにつく”のではなく、 「引き抜かれたことで、 『子孫を残さなければ』と本能的に反応して、 「雪菜」の“とう立ち”は、
根から水分を吸うことができないため、 雪の下という暗闇の環境では光合成ができず、 ![]() 「株は積雪下で寒さから保護され、 (『日本の野菜文化事典』青葉 高/八坂書房)
文献に記される通り、 まるで雪の中で呼吸するように生きるのが、 米沢の「雪菜」なのです。 ![]() 雪の中の環境は気温0〜1℃、 「氷点下10℃の日でも、雪の下は0℃くらい。 自然がつくる完璧な育成環境です。 ![]() 「雪菜」づくりは自然の加減に左右されます。 3年前のように雪が少ない年は、 一度“しみ”が入ると 反対に2025年は、何十年ぶりというドカ雪。 「昔は棒が隠れるほど降ったと言ってたけど、 ![]() 雪の多い年は「雪菜」にとって ただし雪の掘り出し作業は過酷です。 冷気が頬を刺す中でも、 ![]() ![]() ![]() 収穫の最盛期は12月中旬から翌年2月。 1日にコンテナ2つ分を収穫し、 翌日には市場で競りが行われるため、 ![]() ![]() ![]() ![]() かつては米沢市内のスーパーなどで 「雪菜」の種はすべて自家採種。 秋に選抜した優良株をビニールハウスに移し、
「昔は人によってばらつきがあったけど、 こちらが吉田さんが採種した「雪菜」の種です。 ![]() 現在、上長井雪菜生産組合は 「雪菜」はふすべ漬けに加工して 販売されています。 「ふすべる」とは、 山形の方言で「湯通しする」という意味。
「雪菜」の代表的な加工品「ふすべ漬け」は、 この湯通しの技で辛みを引き出す漬物です。 生の雪菜には辛みがありません。 しかし、熱湯に3秒間×3回 くぐらせてから漬け込むと、 アブラナ科の辛味成分が反応し、 特有の辛みが生まれます。 ![]() 吉田さんの加工施設で お母様がちょうど「ふすべ漬け」用の 「雪菜」をカットされていました。 湯通しは、 「ほんの数秒の違いで味が変わるんです。 年季のいる作業ですよ」と吉田さん。 ![]() 包丁の音が小気味よく響き、 湯気の中で白い茎が艶やかに揺れます。 迷いのない手さばきに、 長年「雪菜」と向き合ってきた 時間の深さを感じました。
その後 しっかりと水を切り、 塩で漬け込むのだそうです。 作り手によって少しずつ仕上がりが 異なるそうで、 組合では商標登録された共通ラベルを 使いながらも、 それぞれの家の味が息づいています。 ![]() 「雪菜は雪の下で呼吸を続けることで (『おきたまの伝統食材』 まさにそう感じました。 吉田さんからいただいた、生の「雪菜」と 道の駅で購入した「ふすべ漬け」を 食べてみました。 生の「雪菜」は、アブラナ科だなと わかる風味で、でも辛くなく、 独特の甘味と風味が感じられ、 シャキシャキした食感でした。 そして購入した「ふすべ漬け」。 ![]() 生の「雪菜」から想像できないくらい辛かった。 これには驚きました。 まるで雪の中で育つ強さを 塩気と「雪菜」の爽やかな辛さが美味しいです。 一般的には茹でたら辛さは飛ぶはずなのですが。
試しに私も伺った手順で茹でてみたのですが、 全く辛くない、 単なるおひたしになってしまいました。
ふすべる、は見様見真似では 習得できない職人技と思いました。
冬の米沢を訪ねたら、 ぜひ味わってほしいのがこの『ふすべ漬け』。 今シーズンもそろそろ食卓に並ぶころでしょうか。 大きな道の駅で、食、食材ともに 気になった方はぜひどうぞ。 取材にご協力いただきました皆様、 今日はこのあたりで。
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