6月議会(第2回定例会)において、大規模下水道管路重点調査の補正予算や市立病院の手数料条例の改定などが6/10と6/25に議決されました。
・大規模下水道管路重点調査
埼玉県八潮市での道路陥没事故を受けて、全国的に「下水道管路の全国特別重点調査」のが行われることとなりました。
内径2m以上かつ、1994年度以前に設置・改築された下水道管路について、管路内調査を実施することとしており、江別市においては、内径2mから3.7mの管路約13kmが該当します。
6月から11月にかけて調査、12月から来年1月に応急措置を行います。
事業費は4937万円となっています。
・旧江別小学校跡地利活用
旧江別小学校跡地は商業施設を誘致するための公募型プロポーザルが行われますが、公募に先立ち、現況測量などが行われます。
事業費は3170万円となっています。
・市立病院の使用料及び手数料条例の改定
医療現場の実態や社会的環境の変化に合わせて、紹介状なしの初診料や分娩料金を引き上げるものです。料金の改定は10月から実施されます。
初診時選定療養費と呼ばれる紹介状なしの初診料は、R5年5月より1650円となっていましたが、限られた医療の人的資源を外来よりも入院に振り向ける必要があることから、3300円に引き上げます。
合わせて、病状が安定し他の医療機関に紹介した患者さんが、引き続き市立病院で受診される場合、再診時選定療養費として1650円を新たに導入します。
分娩はこれまで診療時間に関わらず18万円だったものを、通常や深夜などの診療時間に応じて19万8千円〜25万2千円までの反映に引き上げます。
通常の場合、出産費用合計で47万円程度となる見込みとなり、出産したときに健康保険から受け取れる一時金50万円の範囲には収まることとなります。
・議場に国旗及び市旗の掲揚を求める陳情
本会議場に国旗及び市旗の掲揚を求める陳情です。現在道内35市中13市が国旗市旗を掲揚、4市が市旗のみ掲揚、18市がどちらも掲揚していません。
採決に際して、採択、趣旨採択、不採択のいずれも過半数に達しませんでした。
過去の取り扱いではこのような場合、「議決に至らず」と整理されていましたが、全国市議会議長会への確認により、いずれも過半数に達しない場合でも、結論は議決に至らずということよりも、過半数に至らず採択されなかったものとして、不採択と取り扱うことが適切であるとされました。
岡の所属する会派えべつ地域創生の会としては、「国旗及び市旗を掲揚すること自体は、一般的な議会のあり方として、特段の問題はないものと認識しているが、議会内における運営事項については、議会内での合意形成を重視してきた経緯があり、現時点においては、ただちに過半数で賛否を決めるのではなく、合意形成を探る努力を行っていくべきことから趣旨採択とすべき」との考え方を示しています。