NEWS NO.155(2025年度)
酪農学園大学と一般財団法人沖縄美ら島財団による包括連携協定を締結
2026年3月17日(火)、酪農学園大学と一般財団法人沖縄美ら島財団による包括連携協定締結式が執り行われました。
本協定は、本学と一般財団法人沖縄美ら島財団が産学連携を通じてそれぞれが有する人的・知的・物的資源および機能を相互に有効活用し、学術研究の深化と教育の充実を図るとともに、地域社会の活性化と学術・文化の振興に資することを目的として、この度、包括連携協定締結に至りました。
連携協力する内容
・研究開発の推進に関すること
・人的支援、教育、人材育成に関すること
・教職員、学生その他のスタッフの交流に関すること
・連携に係る施設・設備の利用に関すること
・飼育展示動物及び野生動物等の治療に関すること
・その他連携を推進するために必要な事項に関すること
協定締結後は、本学研究室および教員を中心に「コラボゼミ」等の形態で、獣医学的臨床、ファージセラピー、繁殖技術、栄養学等に関する調整研究や実習プログラムを具体化させる予定です。また、同財団附属施設でのインターンシップ実施により、学生の実践教育の場を拡充することを目指します。
岩野英知 学長
北海道と沖縄。日本の北と南、2,100kmの距離を越えて、私たちは本日、「学術」と「命を守る現場」でつながりました。この連携は、今日から始まるものではありません。すでに現場では、深い挑戦が積み重ねられてきました。その象徴が、イルカの全身麻酔手術です。かつて日本では、「イルカに麻酔をかけると死ぬ」そう言われ、誰も踏み込まなかった領域でした。本学の山下教授は麻酔学の権威です。そして私の同期の植田先生は、まさしくイルカの獣医師としての第一人者でした。沖縄美ら海水族館の獣医師の先生方と、本学の外科・麻酔の専門家が手を取り合い、その常識を乗り越えました。「できない」とされてきたことに挑み、命を救う。そこに、学問の本質があると私は思っています。現在では、ファージセラピーをはじめとする新しい感染症治療、さらには海洋生物の保全へと、その挑戦は広がっています。陸から海へ。基礎から臨床へ。研究から現場へ。さらにチームで取り組む獣医療。この流れこそが、これからの獣医学であり、社会に求められる学問の姿です。そして本協定に基づき、今後はこの取り組みを、学生の学びへとさらに展開してまいります。
例えば、両組織の専門家が知見を持ち寄るコラボゼミの実施や、財団附属施設でのインターンシップの受け入れを通じて、学生が「本物の現場」に触れ、命と向き合いながら学ぶ機会を創出してまいります。教室の中だけでは得られない、現場の緊張感、判断、そして責任。それらを体験した学生こそが、次の時代を担う獣医師・研究者へと成長していくと確信しております。
本日の協定は、単なる連携ではありません。「学問が、現場で命を救う力になる」そのモデルを、日本から世界へ発信していく挑戦です。本連携が、両機関の発展はもとより、人と動物が共に生きる社会、One Healthの実現につながることを確信しております。
結びに、本日のご縁に深く感謝申し上げ、これからのさらなる挑戦と発展を心より祈念し、挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
一般財団法人沖縄美ら島財団 足達 正明 専務理事
本日は、酪農学園大学の岩野学長とともに包括連携協定を締結できましたこと、心より感謝申し上げます。私ども沖縄美ら島財団および沖縄美ら海水族館は、日頃より酪農学園大学には大変お世話になっております。このたびの協定締結は、私どもが心待ちにしていたものでございました。今後は、お互いの知的・物的資源を有効に活用し、双方の幅広い研究や教育活動へ積極的に取り組んでまいります。
私ども沖縄美ら島財団は、昭和50年の沖縄復帰を記念して開催された「沖縄国際海洋博覧会(エキスポ’75)」の跡地を国営公園とし、その管理を担うべく国によって設立されました。博覧会当時からある水族館が、現在の沖縄美ら海水族館として発展し今日に至っております。海洋博覧会のときにやってきたイルカが、51年ほど経つ現在も元気に暮らしております。これが実現できているのも、ひとえに酪農学園大学の皆様からの多大なるご支援や、貴学の卒業生である植田啓一獣医師をはじめとする多くの職員が活躍してくれているおかげだと考えております。
縁あって当館に来てくれた動物たちには一日でも長く健やかに生きてほしいと願っておりますし、多くの方々に沖縄の豊かな自然や生物をしっかりと見ていただきたいと考えております。そのためにも、酪農学園大学が誇る高度な獣医療技術や研究成果について、今後も積極的にご指導を賜りたいと考えております。私どもが有する実践的なフィールドと、北海道とは異なる沖縄独自の気候や自然環境を存分に活かし、両者にとって大きな相乗効果を生み出せるよう、しっかりと努力してまいる所存です。
最後になりますが、このたびの協定式開催にあたり、多大なるご尽力をいただきました関係者の皆様に深く感謝を申し上げ、私からのご挨拶とさせていただきます。
取材に集まった各社記者からの質疑応答を行い締結式は終了しました。
【参考】関連
◇一般財団法人 沖縄美ら島財団
https://churashima.okinawa/
◇[プレスリリース]酪農学園大学と一般財団法人沖縄美ら島財団は包括連携協定を締結いたします
https://www.rakuno.ac.jp/44492.html
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