読後充実度 84ppm のお話 - 記事一覧
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発行日時 | 見出し |
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2025.07.16 |
年金が一部支給停止。でも、むしろ晴れやかな気分の私
![]() ![]() 年金と雇用継続給付金、つながる この本館の前々回の記事で、3月から支給が始まった『特別支給の老齢厚生年金』で、3月分からも、4~5月分からも、「高年齢雇用継続給付金」が支給されることによる年金の一部支給停止が行なわれていないことを嘆いた。 支給停止されずに満額支給されているのだから嘆くのはおかしいと思われるかもしれないが、本来もらってはいけない分まで支払われているのは気持ち悪い。 そんな悶々とした日々を過ごしてきたわけだが、今月に入って「支給額変更通知書」が届いた。 2枚目の写真に書いてあるように、「『基本となる年金額』欄等が2段以上にわたって記載されている場合は、一番下に記載されている金額が最新の年金額です」ということなので、私は年間216,000円分の年金が高年齢雇用継続給付金の支給により支給停止される。 1カ月当たり18,000円(現時点でのみなし金額)で、これは自分で計算した金額とほぼ一致する(総報酬月額相当額の6%)。 もう関係ないことではあるが、『項番1』と『項番2』に記載されている支給停止額が2カ月分だけの額になっているのはなぜなのだろう? 次回の年金通知書を見れば、そのときは何月分の支給が停止されているかがわかることだろう。 いずれにしても、本来いただいてはいけない分がきちんと明示され、停止措置がルール通り行なわれることがはっきりして、スッキリ。もやもやが消え、晴れやかな気分になった 話は変わるが、先日庭のバラの1つにテントウムシがやって来て、にっくきアブラムシを襲っていた。きっとムシャムシャ食べてくれたに違いない。 それを見ていた私は、きっと晴れやかな顔をしていたに違いない。 ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-74 フランドル)の3声のバラード「目を覚ましなさい そして晴れやかな顔をして(Resvellies vous et faites chiere lye)」。 CD に付いている今谷和徳氏の解説によると、1423年7月18日にリミニで行なわれた、ベーザロ領主カルロ・マラテスタと教皇マルティヌス5世の姪ヴィットリア・コロンナの結婚式を祝して書かれた曲。 |
2025.07.01 |
65歳になる年度だから、特別に針を打ってもらい、打った後もボク元気
![]() ![]() 幸いなるかな接種後の体調に異変無し 6月最後の日、そして大安だった昨日の午後、江別市立病院に『令和7年度 高齢者帯状疱疹ワクチン予防接種』を受けに行って来た。 ここで報告したように、ありがたいことに昭和35年度生まれの人――つまり今年度65歳になるコウレイシャ――はご招待にあずかれるのである。 この日を選んだのは私の綿密な計算に基づく。 妻のありがたい恩顧により、高額だがワクチン効果が長持ちする『組換えワクチン』を受けることにしたが、その場合は2回接種が必要。 2回目は1回目から2カ月以上間隔を空けなければならない。 8月の上旬には定期通院が、20日過ぎには人間ドックが予定に入っている。 ということは、この辺りに2回目のワクチン接種が当たるようになると、私は1カ月のうちに3回も注射針を刺されることになる。 いくらなんでも、それは嫌だ。 ということで、9月の上旬あたりに2回目のワクチン接種が来るようにこの日に決めたのだ。 さらに、8月上旬の定期通院の次は、3カ月後の11月上旬の通院になる。 そのときはインフルエンザの接種もしてもらおうと思っているのだが、2回目の帯状疱疹ワクチン接種が9月の上旬なら、インフルの接種がその2カ月後ということになり、ほどよい間隔になる。 ということで、あなたにはどーでもいいことかもしれないが、私は私なりに考え抜いたスケジュールをたてたわけである。 かかりつけ医から、接種の許可ももらった。 『予診票』の "主治医には、今日の予防接種を受けてもよいと言われましたか" の質問の回答欄。 きちんと確認したから、自信を持って "はい" を丸で囲う。 去年の11月に蜂に刺され、いまだにそこが時おり痛むが、ハチ毒による抗体によってワクチンを打つとアナフィラキシーショックが起きないかと、特に根拠がないのに不安がよぎる。 が、ということは実際に帯状疱疹にかかったときにはもっとたいへんなことになるのかもしれないと、余計なことは考えないでおこうと思い直す。 早めに昼食――この日も菊水の麺とスープでしょうゆラーメンを作って食べた――を済ませ、出かける用意。 昼前には雨は上がるという予報が、いつの間にか午後も降ると内容がすり替えられ、してやられた感の中、私は傘をさして病院に行った。 病院はすいていた。 というのも、午後はほとんどの診療科の外来が予約者のみの診察になっているためのようだ。 総合内科の医師に、安全性は確保されているが万が一のときのために接種後30分は院内にいるように 言われる。 もちろんだ。 何かあったときにはセンセイの白衣の裾を握りしめて助けを請わなければならない。 看護師さんに肩に接種してもらい、受付で次回の予約をする。 ワクチン接種希望者が多くて予約が入るのは早くとも9月後半になるという。 私の綿密な計画がほころびかけたが、これは致し方ない。 9月の後半に予約を入れた。 そして30分経ち、幸いにも私がカニのように口から泡を吹くようなことも起こらず、無事病院をあとにしたのだった(3時間ほど経ったときから接種箇所に疼痛の副反応が現われはじめた)。 早めに昼食を食べたせいで、このときすでに空腹を感じ、途中で寄ったスーパーでアンパンや(その日食べるわけではないのに)冷凍のミートソーススパゲティやらなにやらを買ってしまった。 おなかが減っているときのスーパーは鬼門だ。 なお、この日の夕食で麻婆豆腐を作ったのは言うまでもない。 |
2025.06.16 |
雇用継続給付による年金の一部支給停止は、数カ月あとずれすることが判明
![]() ![]() あれ?また控除されていない 5月に3月分の年金が支給されたことを報告した。 これが、私にとっては初めて受給する年金(特別支給の老齢厚生年金)ということになる。 その記事で、私には高年齢雇用継続給付金が支給されているのに、なぜかその見合いの年金の一部支給停止が行われないまま、満額が支給されていたことも報告した。 きっと4~5月分の年金が支給される6月の支給時に、さかのぼって停止分が引かれるんじゃないだろうかと思っていた。 ところが、先日届いたその4~5月分の年金振込通知書でも、フル支給で所得税だけしか引かれていなかった。 つまり3月分に続き、4月~5月分も一部支給停止額が差し引かれないまま私の口座に振り込まれたのである。 もしかして何かのミスで私が高年齢雇用継続給付金をもらっていることが年金サイドに伝わっていないのではないだろうか? 「MUUSAN は不正受給している」とあとからとがめられ、追徴金をがっぽり取られたりすることはないだろうか? そんな不安に駆られ居ても立っても居られなくなり、3月に年金受給手続きをしに行った日本年金機構の「街角の年金相談センター 札幌駅前」に懺悔しに、いや、相談というか質問しに行ってきた。 最初は年金事務所に電話で問い合わせようかと思ったが、きちんと顔を合わせて尋ねたほうが確実だし私の不安がしっかり伝わると思ったのだ。 結論を言うと、たぶん次の年金支給日(8月)には、高年齢雇用継続給付金の給付による年金の一部停止(総報酬月額相当額の6%)が反映されるはずだということだった。 つまり、例えば4~5月分の年金が支給される6月の支給額には、4~5月の高年齢雇用継続給付金見合いの年金の一部停止額はまだ反映されず(間に合わず)、もっとあとになるというのである。 したがって、私が65歳の誕生日を迎えて――それは私がいまの会社を退職する月と一緒だが――高年齢雇用継続給付金を受ける権利が無くなり、実際給付金の支給が終了したあとも、数カ月は後ずれとなった給付金見合いの停止分が引かれ続け、そのあとようやく年金がフル支給になるという説明だった。 よくよく考えてみれば、そうだよな。 例えば4~5月分の高年齢雇用継続給付金の支給決定通知書が交付されるのは6月下旬。 どう考えても6月支給の年金に反映が間に合うとは思えない(けど3月の給付金見合い分は6月支給の年金に間に合うような気がするけど。下の通知書は2~3月分のものだが、交付されたのは4月25日である)。 まあ、厚生労働省の中できちんとしたシステムが成り立っているんだろうから、一小市民が心配することはないか…… そうだ、天丼を買おう! 相談センターはすいていたので、予約なしで行ったにもかかわらずすぐに呼ばれ、相談も10分ほどで終了。このとき時刻は9:45。 私はこのとき思った。 「天一」無きあと、久しく天ぷら専門店の天丼を食べてないな、と。 そこで「丸井今井」の地下にある「ハゲ天」に行くことを決意した。 しかし、丸井の開店まではまだ少し時間がある。 そこで、高校時代によく行った――1階と2階が紀伊國屋書店で、地下には「太郎」というラーメン屋や「ジロー」というスパゲティ屋があった――有楽ビル(現在は桂和大通ビル50)の地下を散策。 「五十番」という入ったことはないが、気になる中華料理店があるのだが、なんと20歳以下(未満ではない)は出入り禁止ということを知った。 中華料理屋なのになぜ? と、店の前にこのような貼り紙が。 へえ~。 喫煙可能店は、条例で20歳未満(こっちの表記は『未満』)の人は入店禁止なんだ。 あれ? サツエキ近くの某ビル地下のラーメン店は、たばこの煙が漂っていたけど、20歳未満は入店禁止だったのだろうか? 「五十番」の向いの喫茶店。 プリンアラモードがおいしそう。 でも、1,600円もするのね。 さ、もうすぐ10時。 私は「丸井今井」へと向かったのだった(続きは近いうちに新館の方で)。 ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の歌曲「私はしばしばパイプによいタバコをつめて(So oft ich meine Tabakspfeife mit gutem Knaster angefullt)」BWV.515(疑作)。 「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻(Zweiten Notenbuch der Anna Magdalena Bach)」のなかの1曲。 |
2025.06.01 |
初めての年金支払額は給付金による停止額が未反映、そして不気味な後頭部
![]() ![]() 一度そう見えてしまうと 今日から6月である。 ということは、『好ましいとは言えない顔』に見えるあのイラストから解放される。 とてもほっとする。 いや、そんな風に見える私の方に問題があるのだ。 けど、一度そういう風に見えちゃったら、エブリディ、エブリタイム、そういう風に見えてしまうのである。 それは2階のトイレの壁にかけてある卓上サイズのカレンダー。 フランス在住のイラストレーター Yukiko Noritake が描いた『Art de vivre』というカレンダーだ。 5月のイラストは、ワンちゃんたちが並んでいる後ろ姿を描いた、ほのぼのとするもの。 しかし、私にはあれが顔に見えてしまったのである。 右から2匹目の白いワンちゃんの後頭部。 ごく普通の後頭部だ。 しかし、顔に見えちゃったのである。 それも、なんとなく怖い感じの顔に…… でも、それも今日からは別なイラストになる。 6月になったから。 なんとなくほっとしている。 奇数月だが支給されたのは初回分だから ところで、5月に私に初めての特別支給の老齢厚生年金が支払われた。 第1回目の支給である。 年金は偶数月に2カ月分が支払われるが、今回5月なのに私に支払われたのは、支給開始月が3月分からだったから。 6月には通常通り4月分と5月分が支給されるはずだ。 なお、今回は「高年齢雇用継続給付金」受給に伴う年金の支給停止額がマイナスされていない。 次回調整される(引かれる)のだろう。 しかし、そのときから在職老齢年金制度による年金停止額の調整額が変わったため、試算時よりも停止額が減少し、それよりは多く支給されたことはありがたい。 参考までに支給額の試算例 その計算の仕方を参考までに書いておく。 あくまで年金額や総報酬月額相当額は例としての数字。 実際の私自身の金額ではないので念のため。 老齢厚生年金の基本月額は100,000円とする。 総報酬月額相当額 (勤務先の給与(各種手当や通勤費等含む)とイコールと考えてほぼ間違いない)の月額は、250,000円とする。 この場合の在職老齢金制度による年金停止額を計算してみる。 私が定年退職した令和2年のときは支給停止調整額は280,000円だったが、令和7年度では510,000円になっている。 在職している場合の年金の停止額の計算式は、 (老齢厚生年金基本月額+総報酬月額相当額-支給停止調整額)÷2 これに令和2年時点の支給停止調整額を当てはめて停止額を求めると、 (100,000+250,000-280,000)÷2=35,000 ということで35,000円が支給停止。実際に支給される年金月額は、 100,000-35,000=65,000 になる。 しかし、令和7年時点での支給停止調整額で計算すると、 (100,000+250,000-510,000)÷2 の結果はマイナスとなるため、支給停止額は0円となる。 つまり、月額100,000円の年金がそっくり支給されることになる(所得税は引かれるが)。 この計算例と同様に、私の場合も令和2年時点での試算で「えっ?こんなに減額されるの」と悲しんでいたのが、支給停止調整額が変わったことで今回停止額はゼロになったのである。 世の中の実態に合わせて支給停止調整額が見直されたことは、まったくもってありがたい。 また高年齢雇用継続給付金についても、令和2年の時点では私には支給されなかった。 というのは、60歳到達時の月額賃金の上限額と60歳以降の月額賃金との兼ね合いで計算結果として支給額がゼロとなったのである(私の場合、江別に戻って来て、賃金に含めてカウントされる通勤手当の額が大きくなったのがネックとなった)。 この上限額は毎年8月に更新され、2年前にようやく私にもわずかながら支給されるようになった。 今年度の私の給与の契約金額は、特別支給の老齢厚生年金が支給され始めることから、大きく下がった(この会社に雇用してもらうときに、最初からそういう約束だったのだ)。 給与が下がるということは、60歳到達時の月額賃金との差がさらに広がるわけで、高齢者雇用継続給付金の支給額は大きくなった。 高年齢雇用給付金支給による年金の停止額――それは在職老齢年金制度による停止額(上の例ではゼロ円)に加えて停止されるが――は、最大で総報酬月額相当額の6%となる。 令和7年3月以前に60歳になった人の場合で、60歳以降の総報酬月額相当額が上の例の250,000円、60歳到達時の月額賃金が上限額の494,700円だった場合(494,701円以上だったとしても494,700円で計算する)、この「Keisan」サービスでシミュレーションすると高年齢雇用継続給付金の支給額は最大支給率の15%の37,500円となる。 この給付金による年金支給停止額は、総報酬月額相当額の6%(年金支給の停止の割合は雇用継続給付金の4割なので、支給率15%の4割の6%)の250,000円×6%=15,000円となる(=37,500×40%)。 なお、令和7年4月以降に60歳の誕生日を迎える人は、高年齢雇用継続給付金の最大支給率は10%になる(上の計算シミュレーションサイトでも、適用時期を『令和7/4/1~』にすると、支給率が最大で10%となるので、令和7年3月以前に60歳になった人は注意が必要。その一つ前の適用時期(令和6/8/1~令和7/3/31)でシミュレーションしなければならない)。 つまり、この例の場合の最終的な収入月額は、 老齢厚生年金+総報酬月額相当額-在職による年金停止額+ 高年齢雇用継続給付金-高年齢雇用継続給付による年金支給停止額= 100,000+250,000-0+37,500-15,000=372,500 となる(はずだ)。 さて、上に書いたように私としては高年齢雇用継続給付金による年金支給停止額が、次回いっぺんに3カ月分(3月~5月分)引かれ、ズレが消えてあと腐れなくスッキリさせてもらえるのか気になるところだ。 ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「犬のためのぶよぶよとした前奏曲(Preludes flasques pour un chier)」(1912)。 |
2025.05.16 |
新たに選んだ病院に新患で行ってみたものの……
![]() ![]() せっかくきていただきましたが…… これまで30年以上にわたり通院していた札幌市中央区の病院が3月末に閉院。 薬も残すところ10日分になってしまったので、水曜日にかわりとなる江別市内の病院に行って来た。 むかしかかったことがある病院だが、もう6年前のことで、診療科も整形外科。 今回は紹介状ももらってきているので、新患受付に。 受付近くにいた女性――もちろん外来患者ではなく病院関係者だ――が、どのような症状ですかと言うので、いままで高脂血症や高血圧で通っていた病院が閉院となったので紹介状を書いてもらってこちらに来ました、と説明した。 そして指示に従ってマイナンバーカードを保険証として端末に読み込ませたあと、むかし発行してもらった診察券と紹介状を渡すと、「診療申込書」という書類に必要事項を記入するように言われた。 その記入中に、女性――おそらく看護師さんだ――は診察室の方に行って、戻ってきた。 私は自分が受診するのは内科だと信じ込んでいたが、戻ってきた看護師さんは「高血圧や高脂血症ですと、循環器内科になります。しかし、今日は急きょ循環器内科の先生がお休みになったので、診察できません」と申し訳なさそうに言った。 へぇ、循環器内科になるのか。 いままで通っていたクリニックは内科が診療科目だったが、トンカツ定食もあればしょうゆラーメンもあれば月見そばもあるマチの大衆食堂のようなもので、内科全般を一人の医師が診ていた。 ところがここは総合病院。江別蔦屋書店の食の棟のフードコートのように、担担麺が食べたけりゃ 175° DENO に、カレーが食べたけりゃ MANDALA に、かけうどんにしたいなら飯田製麺にというように、それぞれの専門を目指さなきゃならないのだ。 ということで、看護師さんの言うことに間違いがあるはずがないわけで、循環器内科を目指して出直すにした。 その出直し日が本日である(後日談は ⇒ こちら)。 なお、帰宅後にネットで調べてみると、高脂血症は動脈硬化に関わる病気なので、専門医は循環器内科や血管外科になると書いてあった。ただ、動脈硬化になる前の予防対策として一般的な内科で受診してかまわないということだった。 考えてみれば、高脂血症以外の私のおビョーキは、高血圧に頻脈に高尿酸血症である(ついでに消化剤ももらっているが)。 となると、高尿酸血症は循環器の範疇ではないものの、他の3つは確かに循環器内科の領域ってことになる。 確かめてくれた看護師さんに感謝である。 それじゃなきゃ内科で診察を待ったあげくに循環器内科ですよと回され、そっちに行ったら今日は休診ですよと、とっても無駄な時間を費やすところだった。 でも、満を持して行った日が、急きょ医師不在だったとは、なかなかの大当たりである。 ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ A.スカルラッティ(Alessandro Scarlatti 1660-1725 イタリア)の無伴奏5声のマドリガル「私の心臓よ衰えないで(Cor mio deh non languire)」。 タワレコ(広告) ![]() |
2025.05.01 |
あまりにも深く妻を愛した老人の切なき嘆き,または私の場合 AI は愛
![]() ![]() つらい一人暮らしの日々 先月の29日の北海道新聞の「読者の声」に載った投稿。 読んでいて胸がつまりそうなほど、亡き妻へのあふれんばかりの愛が伝わってくる文章だ。 そしてまた、自分を責めずにこれからも元気で過ごしていただきたいと思う。 丸くなるな柱になれ さて、今日から5月である。 例年だと野菜の苗を買わなければ、とか、まだ気温は上がってないけど植えつけちゃおうかとか悩み抜く時季なのだが、このところの低温続きでそういう気分にならない。まだ、ガーデニング熱が盛り上がらないのだ。でも、諸物価高騰の折り、今年は家庭菜園をやる人が増えるらしいので――情報源は不明で、不安を煽るガセネタかもしれないが――先週あたりから売られ始めた DCM の野菜苗が売り切れてしまったらどうしようという不安は抱えている。 家庭菜園については毎年同じように迷える子羊状態になってしまうのだが、一方で春は当たり前のごとく庭に到来している。コデマリは新緑に芽吹いているし、オオデマリはすでにつぼみを見せている。ゲウムもつぼみがオレンジ色を帯びてきている。 また、屋内で管理しているサボテンや多肉植物では、豊中で買った名前がわからないこのサボテンが姿が球形であることから脱却したがっているように、柱状化する様相を呈してきた。最初は日光不足による徒長かと思ったが、そうではないようだ。なんというか、大人になりたがっている感じ。 このサボテンの写真をスマホで撮って、グーグルレンズで検索したところ、どうやら「英冠丸」もしくは「英冠玉」という品種であることがわかった。その「英冠丸」をあらためてネット検索してみると 球形ではなくラグビーボール型から短い柱状の姿の写真がいくつもヒットした(トゲの色は個体差があるようだ)。 こうやって急に成長著しい様子を目にすると、そして品種名がはっきりすると、愛情も強く感じるようになってきている今日この頃の私である。 それにしても、Google レンズって便利だ。 これを使えば目にした花や雑草、害虫などを撮影して、その名前を(まあまあの確率で)特定することができる。図鑑で一生懸命調べる必要がなくなる。きっとヒトはバカになっていくに違いない。 同じように AI もニンゲンのおバカ化を進めるに違いない(でも逆に、真偽を見極める能力がニンゲンに問われるようになるだろうが)。 最近は AI に書かせているブログもあるらしいが、ブログって自分で書くからこそ意味があるし、充実感もあるんじゃないのかと思う。 もっとも、稼ぐためのブログなら AI まかせの方がはるかに効率的で効果的ってことなんだろう。 そういうブログって、でも、読んでておもしろいのだろうか? えっ?私のブログもおもしろくない? でも、AI は使ってないが、愛はこめて書いてるつもりなんだけど…… ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827)の歌劇「フィデリオ,または夫婦の愛(Fidelio, oder Die eheliche Liebe)」(1804-05/第2版'05-06/第3版'14)。 |
2025.04.16 |
網戸の網はグレーの24メッシュにし、壊れた引き出しは金折と平折でW補強
![]() ![]() 網戸の網の張り替え:2週間の予定が2日に ついに網戸の網の寿命が尽きてもろくなって裂け始め、これなら「虫さん、虫さん、ウェルカム」ってもんで、また私が家の中で蜂に刺されないとも限らないので、網を張り替えることにしたと先日の新館の記事に書いた。 でも、自慢じゃないが、網戸の網の張り替えなんぞは自分でちゃちゃっとやっちゃう、なんてことは到底できないとも書いた。 そこでマイボ会員である私は DCM に網戸を持って行って「張り替えてほしいのです」とサービスカウンターのお姉さんに訴えた。 網戸は3枚。 大きさによって張り替えの工賃が異なる。私が持ち込んだ網戸は、中サイズが2枚と大サイズが1枚。工賃は中が1枚3,000円、大が4,000円(税込み)。計10,000円。 次に網を選ぶために『網戸の網』売場に行く。担当者が売り場に向かうのでそこで待っていてくださいとのことだ。 なるほど、自分で張り替えるとなると、これだけの道具を買いそろえないといけないわけね。 数年あるいは十数年に1回しか使わないものだから、これなら断然頼んだ方がいい。第一、私には自分でやって成功するその様子がまったく想像できないし…… 網にもいろいろな種類がある。 担当の人が来て、説明を受けながら選ぶ。 その人によると、黒い網は外がよく見えるが外からもよく見えるというので、グレーにする。 売れ筋はどれかと尋ねると、「この安いやつです」というので、見栄を張らずにそれ(DCM 虫が入りにくい替アミ 91cm×2m 24メッシュ グレー)にすることにした。1本382円を3本。約10年もつってやつも気になったけど、今までのだってこれだけ(25年以上)もったのだから大丈夫だろう。 さらに網押えゴムも必要。 太さが何種類かあり、私にはちっともわからないので売り場担当の人におまかせ。 ウチの網戸の押えゴムの径は、現物と合わせてみて3.5mmだったそうだ。20mで514円。 こういうふうになると、ますます自分でやろうなんて無謀なことを考えなくて正解だったとつくづく思った。 なお、売り場には3cmほどの長さに切った網押えゴムのサンプルが置いてあった。 もし私が自分でやるとしたら、3種類ある太さのサンプルを1つずつもらって自宅に引き返し、いまある網戸の押えゴムの太さをサンプルと比較して確認し、同じ太さのゴムをまた買いに戻るというプロセスを踏むことになる。 ちょうど『店頭持込網戸張替20%OFFキャンペーン』中だったので、工賃が20%引き。合計で1万円以内に収まった。 出来上がりまで1週間か2週間ほどかかるかもしれないと言われたが――そこの店舗ではなく、どこか別な場所に持って行って作業するのだ――2日後には出来上がったと連絡が来た。 その日のうちに受け取りに行き、そのまま窓に取り付けた。 キャンペーンは5月11日までだが、私はキャンペーンのことを知らずにたまたま行った。 その私の出足が早かったために、まだ混んでおらず、幸運にもすぐに出来上がったのだろう。 余った網とゴムをおみやげで持たされたが、これどうしようかなぁ。家庭菜園の虫よけとかに使えるかなぁ。 キッチンの引き出し崩壊:修繕は2種類の金具で 話は変わる。 先日の昼、備え付けのキッチンのシンク下の引き出しを引いたら、崩壊した。 奥の板(先板。向こう板ともいうそうだ)が外れてしまったのだ。 直しようにも、プラスチックなのでビスなどで固定することは無理。接着しようにも『面』がない。 この日の午後、たまたまハウスメーカーの地区担当者がまったくの別件でウチに来ることになっていたので、来たときに尋ねたところ、「これは修理のしようがないです。もう、新たな引き出しも用意できないですし」という。私が「金具で補強するくらいですかね?」と言うと「そうですね。それくらいしか……」という返事。 おぉ、28年前の新築物件の備え付けキッチンの悲劇よ! そこでマイボ会員である私は、またまた DCM へ。 実は引き出しの先板が外れるというトラブルは、過去に子どもの学習机で経験済みで、原始的な方法ながらも補修した経験が、私にはあるのだ。 もっといえば、今回壊れたキッチンの引き出しも、このようになることを想定してすべての引き出しを金具で補強していた。しかし、その補強を上回る負荷がかかり壊れたのだ(ここには重めの物を入れていた)。したがって、ここの引き出しに対しては再補強修理ということになる。 DCM で買った金具がこれ。「金折」と「平折」。 前回は金折だけで補強したが、今回は平折でさらなる補強を試みることにした。 また、前回用いた金折よりも一回り大きい(厚さも厚い)ものにした。左がこれまで使っていたものである(負荷によって変形しているのがわかる)。 今回使用した接着剤はこれ。 はっきり言って、どのような接着剤を選んでよいのかわからない。強力そうだったのでこれにした。 先板を側板にはめて外側から金折を接着。 ダンベルは密着させるための『重石』がわり。 一晩置いて、平折で上側も補強。 以上で『修繕』終了。 どうか長くもちますように。 でも、これが先板ではなく前板(引き手がある側)が外れたら、修理のしようがない気がしてならない。 ♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ リスト(Liszt,Franz 1811-86 ハンガリー)の交響詩「タッソ,悲劇と勝利(Tasso, Lament e trionfo )」S.96(1849/改訂'50-51, '54)。 バイロンの詩による交響詩で「タッソ,悲哀と勝利」と訳されることもある。 リストの交響詩の通し番号としては第2番にあたる。 |
2025.04.01 |
蓋がついていないってことは、つまり盗まれちゃったってこと?
![]() ![]() 被害(?)多数発生中 この2週間ほどの間、雪解けが進んでいるときの仕事の帰り道。 駅から歩いていると、カーポートの屋根からポタポタと、もっと暖かな日はボチャボチャと雪解け水の水滴が地面に落ちているお宅が少なからずあることに気づいた。 これはウチのカーポート。 屋根から雨樋のパイプが下に出ている箇所だが、そこには黄色い円で囲ったようにキャップがついている(この L 字型のキャップ付きパイプは『雨樋ゴミ出しエルボ』とか『雨樋ドレンエルボ』という名称らしい)。 このキャップのない、単なる L字型のパイプのカーポートも見られるが、だいたい半々の割合でこのエルボがついている感じだ。 その名のとおり、このキャップは回すと取り外しができ、中にたまったゴミを取り除くことができる。 ところが、帰り道にボチャボチャと滴(しずく)が垂れているところを見ると、このキャップが緩んでいる、のではなくて、無くなっているのである。 こんな具合だ。 これはいったいどうしたことか? まさかそこの家の住人が、「ダイレクト落下が好き!」とばかり、わざわざキャップを外しているのではないだろう。 それとも破損。こんなにそろいもそろって壊れるか? 思うに、これって盗まれたってことなんじゃないだろうか? なぜこのキャップを盗むのか? そんなこと、私に言われたってわかるわけもないが、この日私が帰りに歩いた『帰宅路』だけで、6軒ものお宅で、カーポートにキャップがついていなかったのである。 この場所は、よほどの高身長じゃないと、背伸びしても届きはしない。 なので、いたずらではなく盗られたに違いない。 でも、だからといって警察に通報するほどのものでもない(?)のが質が悪い。 ウチも気をつけなければ。 といっても、気をつけようがないが……
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2025.03.16 |
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知らないうちに問題が起きていた
私はブログにグーグルの広告を貼っているわけではないので、「Google Search Console」や「Google Analytics」でブログの状況を調べる頻度は高くないのだが、それでもたまにこれらにログインして様子を見ている(これらを有効活用できるようなブログの運営の仕方はしていないけど)。 先日「サーチコンソール」を見てみて、驚いた。 なんと、こちらの本館も、あちらの新館も、1月以降に(新規に投稿した記事ではなく)閲覧されている私のブログ記事は『不良な URL』に認定されてしまっているのだ。 正確には、本館は1月17日以降、新館は1月11日以降に閲覧された URL は『CLSに関する問題』を起こしているという。それも、パソコンでの閲覧では問題なく、モバイル(スマホ)での閲覧で各 URL の「CLS」の値が高いというのだ。中性脂肪、血中尿酸値、血圧、物価に続き、また私を『高さ』が襲う……(以下の画面は「新館」の状況)。 『レポートを開く』をクリックすると、真っ赤っか。 「CLS」とは何か。 私も初めて目にする文字列だったのだが、"Cumulative Layout Shift" の略。 ブログなどのページを読み込んだときに、レイアウトがずれた量を数値化したものだそうで、1.0が最大値(最も悪い値)。0.1を超えるとまずいらしい。 画面を開いた際に、お目当ての記事やリンク先をタップ(クリック)したつもりが、その直前に表示がずれて、不本意にもその上の広告をクリックしてしまったってこと、あなたにも経験があると思う。あの忌まわしい『ずれ』の指数が CLS なんだという。以下は3月12日までのレポートだが、3月12日には243件の 『不良な URL』へのアクセスがあったということ。逆に言えば、1月11日以降、モバイルからのアクセスではどの過去記事を読んでも CLS の問題がないページは存在していないってことになる。 そしてサーチコンソールは、「あなたはあなたのブログにスマホで訪れてくれている人たちに、迷惑をかけているようです」、「きっと読者の皆さんは画面がずれることにイライラしてますよ」、「早く解決しないと、ただでさえ悪いあなたの評判が、さらにがた落ちしますよ」と教えてくれているのだ。 ちなみに、こちらが1月10日以前の状況。問題のあるページはまったくなかった。 モバイル版 livedoor Blog の広告表示の仕方に変化があった? この CLS 問題が私のモバイル版ブログページで発生し始めたころに、では私が何かブログの設定(レイアウトや表示アイテム)の変更を行なったかというと、まったく記憶にない。記憶にないというか、夜中に夢遊病患者のように勝手にいじったりしていない限り、一切何もしていない。 前にも書いたように、私はブログ記事を書くときも、自分のブログを読む(というより、新たな記事にリンクするために過去記事を参照する)ときも、スマホを使わずパソコンを使っている。 今回、この問題発生を受け、自分のブログをスマホで訪れてみた。 けっこうな量の広告が表示されていることに、びっくり。これはひどすぎない? livedoor ブログでは、パソコン版は広告表示を停止することができるが、モバイル版は広告を消すことができない。 そして今回見てわかったのは、ページを開いたらブログタイトルの下に、一瞬の時差のあと広告が表示される。つまり、画面がずれる。下にスクロールして行っても頻繁に広告が表示され、しゃっくりが止まらない酔っ払いの喉ぼとけのように動く。 1月の問題発生時以前から広告が表示されていたのは間違いないので、この日あたりを境に広告表示のあり方が変わったのではないか?あくまで推測だが、それが原因で CLS の問題が発生し始めたのではないか、と思いつつある。 もう一つ考えられるのは、心優しい人徳のある読者さまが「にほんブログ村」のバナーをクリックしたときの広告。その広告でもレイアウトのずれが一瞬起こるようだ。その影響もあるかもしれない。ただ、1日に200人もの人がバナーをクリックしてくれているはずがないので、「にほんブログ村」の広告が原因になっている可能性は低い。 livedoor ブログの広告表示が原因で CLS の問題が起きているのなら(そして、きっとそうに違いないと思うが)、私には手の施しようがない(唯一できることは、広告非表示にできる他のブログサービスに引っ越すってことなんだろう)。 とはいえ、今回、いままで放置していたスマホ版の画面レイアウトを、少なからず修正した。表示アイテムも見直した。それが CLS 問題の解消につながるわけではない(はずだ)が、先日も書いたように、いまではパソコンよりもモバイルで私のブログを訪問してくれる人の方が多いので、読みやすいよう表示項目の整理をしたのだ。 なお、こんなサイトを発見した。私の URL は独自ドメインではないじゃないが、やっぱり広告が怪しそうだ。 なお、スマホ版のブログページをいちばん下までスクロールすると、"PCモード" 切り替えられるバナー(アイコン)があり、これをタップするとパソコン版の画面に切り替わる。 ♪ 今日の一曲 ♪ ベッリーニ(ベルリーニ。Vincenzo Bellini 1801-35 イタリア)の歌劇「夢遊病の女(La sonnnambula)」(1931初演)。 『今日の一曲』なんて言って取り上げておいてなんだが、私はこの曲これまで1回か2回くらいしか聴いたことがない。きっと、私にとっては「おっ!」と思うメロディーに出会えなかったのだろう。だから、今日も聴かない。明日も聴かない。ずっと聴かない。 |
2025.03.01 |
行けなくはないが大変だし、口を閉じた方が良いので、無理せず帰宅
![]() ![]() 駅に近づくとアナウンスが。これ、良くないことの証 3連休明けの今週の火曜日。 前日の夕食が湯豆腐だったこともあり、目覚めと同時に畜産系たんぱく質を欲した私は、ハムエッグを作りご飯を食べた。 「さあ、今週も張り切って働くぞ!」という気にはこれっぽっちもなれなかったけど、1カ月間の在宅勤務可能な日数にも限りがあるので、いつも通り 6:32 に家を出た。その7分後に19km ほど離れた場所で事故が起こるとは、このとき想像もしていなかった。 6:52。江別駅に着くと、何やらアナウンスが。 何々。6時39分に苗穂駅と白石駅の間で人身事故? 現在千歳線、函館線のすべての列車が運転見合わせ? でも、電光掲示板には 7:03 発の小樽行きは『5分遅れ』の表示。134M 列車にいたっては何の表示もない。つまり、楽観的に解釈すれば正常運転、悲観的に解釈すれば情報皆無で伝えようがない状況。 変だとは思いつつも134M に乗るべく4番ホームへ。 いつもよりは少ないものの、数分後には当たり前のように列車がやって来ると信じている人たちがホームに立って待っている。 そんなとき、人々を不安に陥れる "7:03発の列車はまだ岩見沢駅に停車中" というアナウンスが。じゃあ、全然5分じゃないじゃん。 そしてスマホで運行状況を確認すると、おやおや、列車はまったく動いていない。 ということで、いったん戻るために、私はホームの端から駅舎に向かって電車6両分の距離を歩き始めた。 「私も駅に戻ろうかなぁ」という迷える子羊のような目で、私の行動を見ている人が数名。大学の実習で、牛舎に入ったときに搾乳牛たちに見つめられたときのことを思い出す。 Kitaca の入場履歴を消してもらおうとすると、駅員さんはあとから乗車するならそのままでいいですよ、と言うので改札機横の抜け道から出た。えん堤に阻まれて川をさかのぼれず、横の魚道を通る鮭になったような気分だ。 6:40ころに事故が発生したのだから、7時の段階では状況も何もわかったもんじゃなかったのだろう。混乱と錯綜。この日は大学の二次試験の日。「受験生がかわいそうだな」と、善人のように考えたりする(いや、ホントにそう思った)。 券売機や改札機、待合スペースがある駅舎の中はかなりの人口密度になってきたので、戸を隔てたトイレ側のスペース(前に絵画展をやっていたスペースだ。ここには以前 Amazon の受け取りボックスも置いてあったが、誰も利用しなかったのだろう。すでに撤去された)で列車が来る気配が全然ないホームの方をぼぉっと見ていると、札幌行きの特急「ライラック」がしずしずとやって来て、静々ってくらいだから停まるんじゃないかなと思ったら、やっぱり江別駅に停車した。この先も列車が詰まっていて、先に進めないのだ。 非常事態なので、特急に乗ってもいいです すると、アナウンス。 「札幌まで行く方は特急券無しでライラックに乗車できます。途中駅には停車しません。ただ、発車まではしばらくかかります」 粋な計らいだ。そして、ライラックのドアが開いた。 多くの人が駆け足でライラックが停まっている1番ホームへと急ぐ。 いや、ですから発車までしばらくかかるんだってば。あわてない、あわてない。 6時51分に江別を発車した普通列車だって、スマホの運行状況を見ると野幌駅停車中のまま。 私はライラックに乗る気はまったく起きなかった。 いつ発車するかわからないことと、発車しても進んでは停まるって感じの繰り返しだろうし、混んでるから。オシッコしたくなったら困るもんね。 この段階で、私は会社のスマホから teams で「人身事故で JR がまったく動いていません。今日は遅刻します」とチャットした。わが社はこういう連絡をチャットで行なうことになっている。 まだ7時半で始業まで1時間半あるが(さらに言ってしまえば、フレックスのコアタイムー必ず出勤していなければならない時間帯ーの始まりである10時まで2時間半あるが)、どう考えても9時までに札幌にたどり着くのは難しいと判断したのだ。 ライラックに乗りこめば遅刻しない可能性もゼロではないが、上に書いたようにいつ動き出すかわからない車内で過ごす自信も根性もない。 少なからずの人がライラック目指して改札を抜けたので、駅舎の中は少しすいた。そこで私は窓口に行き、先ほどはそのままにした Kitaca の入場履歴を消してもらった。この段階では、私はもう少し様子をみようと思ったのだが、もし気持ちが萎えて家に帰ることになれば、履歴を消しておかないと次に改札から入場しようとしたときに通せんぼされてしまう。 引き返す勇気も大事 履歴消去をしながら、駅員さんは運転再開のめどはまだまったくたっていないと言った。 私の帰巣本能が働き始めた。 今日は仏滅だし、おとなしく家に帰ろう。 北海道新聞の「二世・易八大のきょうの運勢」でも、2月生まれは『軽率発言から波紋拡大。今日は口を閉じて』と書いてあった。家にこもって静かにしていよう。 「まだ運転再開の目途はたっていません。体は冷え、心は萎えたので、今日は有給休暇をちょうだいします」。そう職場の人たちにチャットした。8:15のことだ。結局、わたしは江別駅に1時間半ほど滞在していたことになる。 そしてまた、この日の札幌駅立売商会(弁菜亭)は、私のような断念組や、JR 以外の手段で通勤・通学・移動した人のせいで、売り上げを落としたものと思われる。予期せぬ売上低下だ。 帰り道。3丁目通横の跨線橋、その名も「江別3丁目歩道橋」から撮った写真。 乗車券だけで乗れるように開放されたライラックと、8時ころに岩見沢方面からやって来て、これまたいつ発車できるかわからない普通列車の姿だ。心なしか寂しげに見える。 帰る途中でセイコーマートに寄って、セコマの PB のカップ麺やカップみそ汁を買った。特にこのときに買わなきゃならないものじゃなかったが、なんとなくセコマに寄って気分転換したかったのだ。 職場の同僚の一人からチャットが来た。 札幌駅前の新千歳空港行きのバス停のバス待ちの行列が自分が目にした中では過去最長。列は駅前通りで折り返して、さらにグレイスリーの方まで並んでいました。 そう教えてくれた。 空港へ移動する人も、今回の人身事故に限らず、しばしばダイヤが乱れてたいへんだ。 自宅に帰ると、妻は驚かなかった。というのも、もうニュースで JR が動いていないのを知っていたからだ。 「家を出る前に JR の状況を確認していかなかったの?」 いえ。事故が起きたのは私が家を出たあとでして…… そのあとほどなくして、あのライラックが動き出したのを JR のホームページの運行状況で知った。 あのライラックは江別駅に1時間ほど停車していたことになる。 結局昼の時点で、午前中の江別駅発の札幌方面への運行列車は1時間に1本程度(四角で囲っているのは遅延。X は運休)。 7:03発の電車は結局岩見沢から来ず、7:15発も運休。まあ、7:15発(134M)は札幌駅からエアポートになるわけで、こんなときにわざわざ江別まで回送し、江別→札幌間を走らせるわけがない。 こりゃ、潔く有給休暇をとることにしてよかった。もっとも、嘱託社員の身だからこう休みがとりやすいが、そうでなければバスに振り替えたり、場合によっては新さっぽろまでタクシーで行って地下鉄に乗り換えて出社したりするはずだ。 私も現役世代のときなら間違いなくそうしただろう。 北大や小樽商大は試験の開始時刻を繰り下げるとニュースで言っていた。よかった、よかった。 昼、江別にある「まるなか」の「蝦夷開拓そば」を茹でて、『冷やし力そば』を作って食べた。つゆは「めんみ」を水で薄めただけ。 で、私が思うに、そばと餅を一緒に食べるなら温かいそばの方が合う。作る前からうすうす感じてはいたが、実際に食べてそう思った。いや、冷たいのもおいしかったけど。 食べているときに昼の NHK ニュースでこの人身事故のことを報道していたが、現場の住所は白石中央3条4丁目。沿線に長野病院があるあたりだ。 長野病院はよく車窓から目にしているが、あのあたりで事故が起こったということは、鉄道敷地内に自ら入り込んだということ。 ♪ 今日の一曲 ♪ モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のピアノ曲《サルティの「歌劇『2人が争えば3人目が得をする』のミンゴーネのアリア『子羊のように』」による8つの変奏曲(8 Variationen über die Aria des Mingone 'Come un afnello' aus der Oper 'Fra i due litiganti il terzo gode' von Sarti)》イ長調K.460(K6.454a)(1784)。 |