繰り返し語られているのは不運の報せ
張り切ってズボンの下にタイツを履き、江別駅8:31発の列車に乗るべく、気がせいているわけではないが、早めに家を出た。
駅に近づくにつれ、繰り返し何やらしゃべっているアナウンスが聞こえてきた。
こういうふうに駅員さんが繰り返し(たぶん進展の無い内容を)アナウンスしているときは、98.75%の確率で私の行動に悪影響を及ぼす出来事が起こっている状況だってことである。
いよいよ駅に近づきはっきり聞こえるようになると、そのアナウンスの内容は、幌向と上幌向の間で特急「宗谷」が車両点検を行なっており列車に遅れが生じているというものだった。
それにしても『車両点検』って理由はそれはそれで正しいのだろうけど、もう少し『何が起こきているか』ちゃんと説明してくれてもいいじゃないかといつも思う。
2番ホームには、江別駅を定刻なら何時何分に発車するものなのかわからないが(7:57か?)、岩見沢行きの列車が停車したままだ。
私は8:31発に乗って札幌に行こうとしていたわけだが、この152M 列車は始発の岩見沢を8:09に発車するもの。
瞬時に「この電車はいつ来るかわからない」と私は判断。
そしてまた、早めに家を出たせいでこのときの時刻はまだ8:15。
4番ホームでは江別始発の手稲行150M 列車がいままさに発車しようとしていた。
私は老骨に鞭を打ち、
心臓に激励の言葉をかけながら走った。
この列車の発車時刻は8:16だが、不幸中の幸いと言うべきか、「宗谷」のトラブルの影響で発車が1分遅れていたために、無事に乗り込むことができた。これもひとえに、早めに自宅を出た私の善行の賜物だ。
会社で小1時間ほど仕事をし、今度は江別に向かうことに。
ダイヤの乱れはいっこうに治まっておらず、いやむしろ拡大していたが、これまた幸いにも、私は定刻運転していた江別行の列車に乗って帰ることができた。
この電車には JR の運転士さん、もしくは車掌さんが数人乗り込んでいた。
江別駅まで乗っていたが、駅前に岩見沢のタクシーが迎車で待機していたので、人員のやりくりのために江別駅からタクシーで岩見沢に向かったのかもしれない。
こういうときにあらてめて思い知らされるが、いまや江別から岩見沢に行く公共交通機関は JR しかない。とても貧弱な交通網だ。むかしは岩見沢行きのバスがあったのに(札幌⇔岩見沢の高速バスは走っている)。
なお、無事通勤できたか
氷山さんから私を心配するメールも届いた。
ありがたいことである。
どうでもよい話だが、帰り道に私は昼食で食べる冷食のメンチカツとハンバーグを買って、計画通り昼に食べたことを報告しておく。
併せて、その前日の昼は S&B の「ホンコンやきそば」を作って食べたが、水の量が多めになってしまい、かなり軟体な麺の仕上がりになってしまった。
まったくもって、何十年経ってもホンコンやきそばの水加減をピシッと決まるのはむずかしい。
♪ MUUSAN の今日の一曲 ♪ 今日の一曲といっても、私も1976年の2月にエアチェックしたものを何回か聴いてみたが、その後は50年間耳にしていない曲を。
トン・デ・レーウ(Ton De Leeuw 1926-96 オランダ)の「
マリンバソロのための『みだれ』('MIDARE' for Marimba Solo)」(1972)。
中学3年生のとき、あるコンクールで私は賞をとり、その商品として
ステレオセットをもらったのだが、カセットデッキになにかを録音したくてたまらなく、たまたま放送していたのを録音したのがこの曲。1976年2月5日17:30からのNHK-FMの「夕べのリサイタル」。
この時間、いかにもクラシック音楽らしい曲は放送されていなかった。しかも放送はモノラル(笑)。デッキなのに宝の持ち腐れ状態。
「みだれ」の演奏は高橋美智子。
どんな曲だったのかなぁ。
バリバリのゲンダイオンガクだったと思うけど。
と思ったら、YouTube で動画を発見。
49年ぶりに聴いたわけだが、なかなかすさまじい曲だ。
こりゃ、なかなか中学生にはなじめないな。