家を建てたり、引っ越ししたりして 新しい住まいで暮らし始めるとき、間取り図や図面をいくら見ても 暮らしをイメージできるのは 必要な家電の配置とか 導線くらいのものです。家具をどう置いて という所くらいまでは 何となく考えることはできますが やっぱり 実際 配置してみないとわからないものです。でも、少しでも素敵な家にしたいと 夢見ていても 最初から思い通りにうまくいくなんてことは 実際にはとても難しいことだと思います。本当なら 最初から・・・と思うけれど、正直 それは無理だと思います。何故なら、どうしてもイメージしていたものとは 違ってしまうからです。天気のいい日、曇り空の日・・・実際に住んでみて初めて気づくことが多いからです。
住宅メーカーも 不動産屋さんも、残念ながら こちらの夢のイメージを共有してくれることはまずありません。私が思う その一番は やはり、照明です。この部屋だと このくらい明るくないと部屋中を照らせません。と カタログから選んで、じゃ これにしようか・・・と決まっていきます。本当にこだわりがあっても カタログから選ぶってのは とても難しいことのように思います。ショールームで見るのが一番イメージできるけど ショールームは自分の暮らしの場面とは違いますから 結局、実際の暮らしが始まると、違和感が生まれたりするものではないでしょうか。
ここに明かりが欲しい。と後から思っても それがやりやすい環境にしておくのが 私は正解だと思います。その照明をつけた時 どんな具合の明るさなのか、どんな効果があるのか、部屋がどんな風に見えるのか、そこで暮らす自分の気持ちに似合うのか・・・そうやって選ばなければ 本当のイメージに近づくことができないと思います。そこまで 付き合ってくれるハウスメーカーさんも 無くはないと思うけど、稀なんじゃないでしょうか。だから 初めからイメージ通りというわけにはいかないって思うんです。
実際、お気づきの方も多いと思いますが 夜の時間を過ごすのに照明ほど大切なものはないと思います。スイッチを入れれば なんか柔らかい明かりに包まれる感じ・・・せっかく揃えた家具や雑貨が生き生きとして見えること、そういう効果は 照明がもたらしてくれるものです。だから、家を建てるときも、新しく住まいを設けるときには 住んでみないとわからないことがたくさんあると イメージしておくことが大事だと思うのです。