3/8から3/18にかけて令和5年度予算を審査する予算決算常任委員会が開かれました。
R6年度の予算総額は526億円となり、R5年度当初予算から9億円の増加となりました。社会保障費の増加、物価高騰・労務単価の上昇などにより、当初予算としては過去最大となっています。
〇除排雪
R6年度当初予算は、労務単価の上昇などで当初予算としては過去最大となっています。
新たな施策として、事業者に対して人材確保のための資格取得支援が行われます。
また、除雪グレーダー1台の購入も行われます。
〇企業誘致のための未利用地活用調査
企業誘致のため5000平方メートル以上の活用されていない市内の未利用地の調査を行います。農業振興地域内の農用地区域外の農地についても調査対象となります。
〇自治会補助金見直し
これまで複雑であった活動実績に応じた補助金が、5つの分野の事業にまとめられることとなりました。
〇ごみ処理手数料値上げ
現在1リットル2円となっているごみ袋料金が、1リットル3円に値上げされます。
H17年にごみ袋が有料化されて以来、料金は据え置かれていましたが、ごみ処理費用が物価高騰や人件費の上昇により上がっているため、4年に一度の見直しのタイミングで値上げとなりました。
〇子ども家庭部設置
国の子ども家庭庁設置を受けて、子どもと家庭への支援を行う部署として、子ども家庭部が設置されることとなりました。
〇子ども家庭センター
既存の子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点を連携させ、一体的に相談業務を担う子ども家庭センターが設置され、総括支援員が配置されます。
〇放課後児童クラブ
R6年度は元学校管理住宅を利用し、3小学校区に新たに放課後児童クラブが設置される予定です。
〇高齢者緊急通報サービス
現行の専用端末によるサービスはR7年9月で終了し、事業者による駆けつけサービスが提供されます。
〇ひきこもり支援
5年前からNPOが行っていたひきこもり支援の居場所シエスタを、市が主体となり社会福祉協議会に委託する形で実施します。
〇図書館デジタル化
ICタグを図書に貼り付け、自動で貸し出しが行えるシステムを導入します。
〇中学校部活サポート
部活動の地域連携の取組として、モデル校に3人の部活動指導員を配置し、教員の負担軽減を図ります。
〇庁舎建て替え
本庁舎建て替えに向け、基本設計を行います。
最も順調に進んだ場合、R6-7基本設計・実施設計、R8-10建設・システム工事、R10供用開始とされています。
総事業費概算は151.3億円となっており、一般財源28.8億円、起債措置122.5億円、起債額のうち後年度の交付税措置が33.9億円と試算されています。
一般財源は、約11億円の庁舎基金に土地売却代金や財政調整基金を使い、起債は、32億円が緊急防災減災事業債、23億円が脱炭素推進事業債、61.3億円が一般事業債となると想定されています。
○職員体制
上下水道・病院を除いた一般会計部門のR6年度の正職員数は758人(R5年度より+5人)、会計年度任用職員は657名(R5年度より+1人)となります。
○税収見込み
国が6月に実施する予定となっている定額減税の影響により、個人市民税が減少するため、126.5億円、R5予算比1.9%減となると予定されています。
国からくる地方交付税は123億円、R5予算比4%増、臨時財政対策債は1億円となっています。
財源の使途が特定されず自由に使える収入と言われている一般財源総額は、295億円と当初予算としては過去最高となります。
○財政調整基金
市の貯金にあたる財政調整基金は、新型コロナ関連の交付金により全体の歳入が増えたこともあり、R3年度末24億円、R4年度末31.7億円と推移しており、R5年末見込32.7億円、R6年度見込30.1億円となる予定です。